新企画

はじめに

 よくホームページで飛行日記なるものが掲載されています。管理人の好きなジャンルの一つでもあります。ループやロールに挑戦するときに片っ端からその体験記などを読みあさりましたが、今ひとつ真実性に欠けるというか「本当かよ(-_-;)」とか「ふーん、だからどうすればいいの?」って思ってしまったのです。たぶん自分のことを自分で書いて(日記だから仕方ないが)いるから、美化した表現になったり、隠したいことがあるのか真実性に欠けているような気がします。

ならば、ARCでヘリに初挑戦しているある人のドキュメンタリーを書いて、これからヘリを始めたいと思っている人たちに、本当に役立つページを作っていこうと思いつき、勢いで誕生したのがこの企画です。名づけて「他人が書くフライト日記〜ホバーリング編〜」です。



0210XX 021104 021215 030104 030112  030119 030126 030209 030323 030330 030413






0210XX

今までラジコンは電動のセスナ(未熟さゆえ山中に紛失)しかやったことのない、堀(仮名)さんは一大決心してメンバーから中古ヘリ一式と新品プロポを購入しました。当初、メカ積みも前オーナーにお任せするつもりでしたが、自分でなんとかやってきました。その心意気にメンバー全員(?)ちょっとだけ感心しました。

そして、なんとか形になったヘリをクラブに持ち込みベテランさんたちに見てもらいました。「多少の微調整でなんとか大丈夫だろう」が皆の意見でした。エンジンを始動、クラブ一の名手がプロポを持ち、トラッキング合わせのために回転を上げホバーリングしかけたその時に“カシャン”テールローターが地面を叩きました。「エレベーター逆じゃねーの!?」クラブ一の名手が叫びます。テールのピッチプレートが破損してしまい、その日の練習は断念せざる得ない結果となりましたが、どうも腑に落ちない様子の堀さんでした。

【でもねーラジコンの世界には“お願いします”って預けた人に、壊されたり落とされても文句いっちゃダメ、っていう暗黙のルールっていうのがあるんだよねぇ〜(^_^;) これも授業料の一部と思って諦めるきゃないんだよ!】


021104

堀さん練習初日。エンジン始動で戸惑っています、どうやらプラグヒートができていないようです。よーく見てみるとプラグから延長したコードがゆるゆるで接続不良を起こしていました。

【飛行前は必ず細部まで点検整備してからエンジンスタートすること】

フロートを着けカエル跳びから練習。まずはお手本と私がやってみるが、もう何年も前のことなので上手くできず、まるで宇宙遊泳しているカエル跳びになってしまい「えっーーーーー、そんなにゆっくりやるんですかぁーーーー?」とつっ込まれてしまった。



カエル跳びの基本

1、機体を風に正対させる

2、機体の真後ろに立つ

3、機体から10メートル離れる

4、エンコンをゆっくり上げる

5、機体が浮上したらすぐエンコンを下げる

6、エレベータを少しダウントリムにする

優しい(?)先輩メンバーが交代で堀さんの指導をした甲斐あって、その日(5タンク)でカエル跳びはマスターしてしまいました。

021215

ここのところ、天候に恵まれず約1ヶ月ぶりの練習です。勘が鈍ったのか、また振り出しに戻ったようでした。

管理人の体験談ですが、ヘリを始めたばっかりのときは楽しくて楽しくって、日が沈んでも自動車のヘッドライトを背に練習し、雨の日は大きな橋の下で練習したものです。1日平均8回練習して、土日で4リットル使い切ってました。機体もよく壊し、テールパイプ・ローター・スピンドルは常備2セットは持って飛行場に通ってました。当時、独身だったからまだお金に融通がきいたけど、やはり限界があって、給料もらってすぐ壊しちゃうと、また来月までオアズケになってしまいました。とにかく、ラジコンはお金が掛かります。堀さんのように妻子もちが始めるのはチョット厳しい気がします。管理人も今は結婚して子供もいますから、お小遣いは、ズズメの涙です。落として壊したらもう終わりです。飛行機ならバルサで修理できますが、上空から落ちたヘリの場合は、2万位は要っちゃうから、最近は殆ど無理しません。その方が永く楽しめるからね(^_^)v

まぁー、人それぞれですからどうでもいいんですが「鉄は熱いうちに打て」ってことかな!?

030104

だんだんと空中に浮いている時間が長くなってきたようですが、まだ各舵の荒さがあるようで流されて修正したつもりが、逆に流され、皿の上のビー球のようです。

そういえば、シュミレーターがなかったころ、トレーニング用パーツでローターヘッドに円盤のようなものを固定して、その上にビー球を乗せて、ビー球をセンターに留まるようにプロポで操作するやつ売ってたなー・・・当時、本気で買おうか迷った記憶があるよ。

慣れてきたのか、生意気にもバックで機体を手元に戻そうとして、腰ぐらいまで浮上させたらビビったのか“ドスン!”と着地してテールを叩いた。本人曰く「こんなんで逝っちゃうの、あぁ〜あ。。。」だって、。、。、。、。、。←シナイハケノイセンハンゼンゼ


030112

今日は気合が入っている堀さん、朝一番で来たようすで、管理人が来たときにはすでに4タンク消化していた。

なるほど、かなり上達したようだ、的確に舵も当てられるようになって、空中静止している時間が10秒ぐらいになった。ただ、堀さんの性格なのか後半になると、操縦が荒くなるようで練習とういうかただ適当にやっているように見受けられる。しかも、タンクが空になるまで廻しきる。これってエンジンにとっては最悪なんです。

初心者の方(管理人もやっていたが)は、燃料を抜くのが面倒なのか、メンテナンスの“エンジンから燃料を完全に抜く事”を誤解しているのか、最後の一滴まで燃やしきる。これは大間違いです。

つまり、燃料が残りわずかになると、燃料が薄くなりニードルを絞った状態と同じになります。だから回転も高くなりますよね、そしてエンジンの温度は上昇します、ケースに歪が起こればシリンダーとピストンにキズがつきます、そして高温で酸化した燃料の残留物がベアリングを錆びさせます。

では、正しいエンジンの止め方はどうするのか?

クールダウンして止めます。具体的には、アイドリングで少し回転させてからエンコンのトリムを徐々に閉めて止めます。使っている燃料にもよりますが、この方法で止めたエンジンであれば、特別にメンテナンス剤などを注入する必要はありません。エンジンをスターターで空回しして燃料を抜く必要もありません、というか、エンジン内にオイルを残しておいた方がよいです。肝心なのが、次回までエンジン内に空気が入らないように、キャブを全閉にし、マフラーに栓をすることです。

それから、堀さんはよく「あぁ〜つかれる〜ぅ、もうヘトヘトでしゅぅ。。。。」とへたりこみます。ホバーリングの練習だけだと30へりの場合、満タンで約20分エンジンが回りますから、精神力も限界になっているのでしょう。だから後半の操縦が雑になるのでしょう。そうだとすれば、自分の精神力が持続できる時間内に止める方が、上達も早いしヘリも壊さなくてすみます。


030119

今日は家庭サービスをしてからの午後からの登場です。いそいで準備してきたので、送信機の裏蓋を忘れてきてしまいました。テープでしっかりと留めて電池が落ちないようにしてあげました。

一回目はいつものようにフロートを装着して練習です。ただ浮いているだけでなく数秒の間、静止することができてきましたので、管理人は小枝を2本用意しました。フロートを外して小枝(1メートル程)をスキッドに対して90度に縛りつけさせました。


【フロートを付けてのホバーリングは、実は難しいのです。ローターが吹き降ろす風圧でフロートが揺さぶられ不安定になるからです。いずれ外すものですからカエル飛びができて、浮いたら、早いうちに外してしまいましょう。
管理人が教わった模型屋さんは、なかなかフロートを外すことが許されませんでした。何故かって?その方が機体を壊す=儲かるからね!

フロートの代わりに頼りなさそうな小枝を付けて、ビビリながら2回目の練習です。浮き上がると自然に後退してしまうようです。堀さんの背後に回って観察すると、トリムがフロートのときのままになっていたので、操縦を交代してトリムを合わせてあげました。そのごは順調に練習を終えた堀さんの感想は「機体が軽くなった、操縦しやすいような気がする」と言ってました。

【“機体が軽くなった…”と感じられるようになることは、スゴイ進歩なのです。だって、ラジコンを操作しているのは送信機の2本のスティクであって、飛行中に自分で持ち上げたり、自ら乗り込んで操縦しているわけでもなくて、機体と操縦者(送信機)は電波で繋がっているだけなのです。「軽くなった」と感じるのは自分がイメージしているスティクの操作量と違うということを、頭の中で自然と理解出来ているわけです。つまり、スティクの動作量と機体の挙動が頭の中で一致できている、ということになります。ベテランさんになればなるほど、あたかも自分がラジコンに乗っているかのような表現をしますが、それだけイメージがキッチリできあがっている証拠なんです。極めると、墜落したときに「イッテェ〜!」と叫ぶようになります!?】

030126

【堀さんの感想】

26日は2タンクだけ練習しました。 気のせいかもしれないけど、2メートル位上げるとヘリの移動速度が地上すれすれの時よりも異様に速い気がしました。ビビッてすぐ降ろした(ドスンッテ)。アミーゴの足、また骨折。

【移動速度が速くなってるのではなく、見る角度の変化によってそのように錯覚するのです。この「見る角度」は上空に行ったときに大変有効なカギになりますから今のうちに慣れておくことが肝心ですよ!】

030209

【堀さんの感想】

9日の日曜日、午前中に3タンク消化。この時は、4人ぐらいメンバーが居ました。午後から用事があったので、一旦帰宅して3時過ぎぐらいに出直した所、TOMさんと奈良さんが帰るところでした。自分一人だけになってしまい、「どうしようか」迷ったのですが午前中の3タンクは自分なりに上手く出来た(先輩方に比べればまだまだですけど)のでチャレンジしました。1タンク目も自分なりに「上達したな」と思い、2タンク目は「アイレベル位まで上げてみよう」と思いエンコンを「そーとッ」と上げたらヘリもそれなりに上昇しましたが、エンコンを止めた時に大きく右(土手側)にそれて行き、いつもならエンコンを下げて降ろすのですが、今回はそうもいきません。(下は草ボウボウ)。とりあえず右に流れて行くのを止めようと思いエルロンを左に「チョンチョン」と当て止めました。そしたら、今度は後に移動しはじめ自分より後方になってしまい(ダウンをチョンチョンと打っていましたが)振り替えると「対面ホバリング」その瞬間、頭パニック。ヘリは制止して居ましたが、自分の頭の中では「対面、対面、対面、対面」と渦を巻いていました。「対面はエルロンが逆、対面はエルロンが逆」と自分に言い聞かせ、なんとか平の所に持ってこようとエルロンを左に「チョン」と1回、様子を見て「チョン」ともう1回、今度はだんだん左に回りだし、そのうち何だか訳解らなくなってきて、下は草むらだったけどその場に降ろした。(紛失、二次災害を避けるため)「そーとっ」降ろしたつもりだけど、「ガシャン」と音がしてエンジンが止まった。ローターでテールパイプを叩いたようで、ヘリが「く」の字になっていた。ヘッド周り、テール周り、スキッドが壊れてしまいました。ヘタな人が調子にのると、こうなるんですね。ちょこっとばかり「出来た」からって、自分なりの「上達した」は禁物。何回も同じことを練習しなくてはダメですね。

【う〜ん、残念でしたねぇー。まず、舵はチョンチョンとは打たないでジワーと打ちましょう。対面になってしまったらラダーで向きを変えるのが手っ取り早く確実です。慣れないうちは、首だけ振り返って体はそのままにすると、自然に当て舵を打てるようになります。アイレベルまで上げるときのコツは、スーっと上げることです。躊躇しながら上げると、ヘリはふらついて安定を失っている状態なので当て舵をしながらの操縦になってしまいます。スーっと上げれば不安定にならずにアイレベルまでもってこれます。ここで注意しなければいけない事は、決して一気に上げない事とアイレベルまでの当て舵は最小限にする事です。イメージとしては、スーっとアイレベルまで上げてから修正舵を打ってホバーリングさせる感じです。】


030323

【堀さんの感想】

今日はスロットルカーブを自分なりにいじくってみた。(Nさんにちょとだけ手伝って貰いました。ちょとだけですよ)エンコンを多少鈍くしてみました。エルロンを打つ時に、エンコンも打ってしまい「上昇」−「あせって下降」−「ドスン、ガチャン」これを防ぐ為。

結果、エンコンは鈍くなりエルロン操作もやりやすくなった。でも、何回かドスン、ドスンッて降ろした。それで膝上のまま、アイレベルはまだ怖い。んーーむずかしい!周りの人は「がまんして降ろすな」「開き直れ」「度胸一発」いろいろ言いますが,なかなか出来るもんじゃない。簡単に出来れば苦労しません。なんせ、落ちたら多少なりお金がかかるのです。イヤです、シャレにならない。でも、その緊張感があるから「ラジコンは面白い」と思います。本日5タンク消化、午後は風が強くて怖かった。

【ひさびさに堀さんの練習をみさせていただきました。スロットルカーブの設定変更は正解だったと思います。アイレベルはまだ怖いと自負しているようですが、理論上は超低空のホバーリングの方が不安定です。なのに、地上20センチで安定してホバーリングしているのですから、アイレベルまで上昇させればもっと安定するはずです。ブルって自ら姿勢を崩しているようです。ここは先輩方の助言どおりに「度胸一発」しか方法はありませんよ!】

030330

【堀さんの感想】

本日、5タンク練習しました。朝8時前には現地に着いたのですが、送信機、受信機ともに充電するのを忘れていてその場で充電、1時間位かかってしまった。
1タンク目
最初から竹棒を付けずに挑戦しました。上昇ー姿勢崩れるーあせって降ろすー斜めにドスン危なくメインローターで滑走路を耕すところでした。速効でエンジン停止ー引き返すーS々木さん「どうしたの?」自分「やっぱ棒付ける」
2タンク目
練習中にS々木さんが近づいてきて「わかった」と一言。何事だと思いヘリを降ろして聞いてみると、何だか「プロポの持ち方がおかしい」とのこと。プロポを手渡しお手本を見せてもらう。今までの自分はスティックを操作する親指が真上よりちょっと斜め内側に向いていました。これだと横方向の操作はしやすいけど、縦方向の操作はやりにくい。それに対してS々木さんの親指の方向はかなり横を向いている。この指の向きだと前後の操作もやりやすい。「初めはぎこちないけど、慣れればその方がいいよ」と教えてをしてくれました。
3、4,5タンク
今まではヘリが膝上より上昇して(無意識のエンコンアップ、向かい風時のエレベーターダウン等)あせって(ビビッて)エンコンダウンしていたのですがこの持ち方にしてからは、微妙な前後操作ができ、あわてず対処することができるようになりました。意図的にアイレベルまで上げ、怖くなったら少し下げる。これを繰り返し練習しました。(竹棒は付けたまま)ヘリを始めた時より、1タンク消化する時間が短く感じるのは慣れてきたから?。本日2回ガス欠をさせてしまった。次回からはプロポにタイマーをセットさせよっと。

030413

【堀さんの感想】
6タンク消化
今日からアイレベルの挑戦
1タンク目
ヘリが地面から離れない。エンコンをさらに上げると右斜めになる。???エンコン上げるー右斜めになるーエンコン下げる。エンコン上げるー右斜めになるーエンコン下げる。エンコン上げるー右斜めになるーエンコン下げる。3回ぐらい繰り返した。多分、竹棒の位置が前回の時より右にずれているからだと思いエルロントリムを左にピッピッっと。エンコン上げるー左斜めに上がるーエルロン右修正ヘリは左に左にとずれて行く。???一旦降ろしエルロントリムを右にピッピッともどして、エンコン上げるー素直に上がる???竹棒の先が草に引っ掛かっていたらしい。
2タンク目
アイレベルの高さは、「ヘリが一番安定する」と言いますが、自分の場合、「膝上が一番安心する」でも、これでは進歩しませんね。気合を入れて練習です。アイレベルでも滑走路からはみ出ると、とたんに怖くなります。(ビビッて降ろす時、下が平らじゃないとヘリを壊すかもしれないから)実際2タンク目に滑走路からはみ出して降ろし(落として?)壊れる所だった。「やっちゃった」と思ったけど、大丈夫でした。
3タンク目
C級保持者のY口さんがきて、「ちょっといい」」と言いホバリング開始。スロットルカーブをピッピッピと「これでやってみて」。なんかやりやすくなった。スロットルカーブを全体的に上げたそうです。
4タンク目
滑走路からはみ出ても、あせらず我慢して集中し戻す。結局、我慢強さと集中力だと思います。(違うかな?)でも、この集中力はかなり疲れます。(ヘリを始めた頃は、ヘロヘロになり翌日は全身筋肉痛)
5、6タンク目
竹棒を外しての挑戦。舵の効きが良いみたい。でも、まだ1タンク浮いていられない。前後左右のコントロールは出来ても(自分なりに)これにラダー(回転方向)が加わるとなかなか難しい。さらに上下方向も加わる。そうなると1軸ずつしか対処できない。S々木さんの8の字旋回は本当にカッコ良かった。それを見て会長の一言「アミーゴも飛ぶんだな」「きつい一言」でした。

【なんとなーく、舵が荒いような気がするなー。ヘリの挙動が「カクカク」って感じになっている。もっとソフトに打ったらよくなるような気がする。そして、つぎなるスッテプの「予測打ち」をマスターしなさい。これは、雑誌なんかにも書かれているから想像はつくと思うが、なかなか実際はできん。でも、なれると自然にやれてしまう不思議な技?なんだなーぁ。どうやるかは次回のおたのしみじゃぁ〜】

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送